皆さんの中には、定期的に歯医者さんに通って、きれいに歯石を除去してもらっている方も多くいらっしゃるかと思います。
しかし、また何か月後かの検診の時には歯石がたまっている。毎日歯磨きをしっかりとしているはずなのに、どうしてこうも同じことが繰り返されるのかと疑問に思った方もいらっしゃいませんか?
なぜ歯石がつくのか?
歯石は2種類に分類されます。歯ぐきよりも上に出来る『歯肉縁上歯石』と、歯と歯ぐきの間に出来る『歯肉縁下歯石』の2種類です。
歯石を作る要因は、
・唾液とカルシウム成分の反応によるもの。→『歯肉炎上歯石』
・歯ぐきから染み出る浸出液と言うものと歯のカルシウム成分の反応によるもの。→『歯肉縁下歯石』
・血液と歯のカルシウム成分の反応によるもの。→『歯肉縁下歯石』
これらの反応によって、歯石は歯の表面や、歯肉と歯の根っこの部分の間に歯石は付着します。
また、『歯肉炎上歯石』歯ぐきよりも上に出来るので、歯のエナメル質というつるつるした部分に出来るので除去しやすく、『歯肉縁下歯石』は歯ぐきに覆われた部分にあり除去が難しく出血を伴うことが有ります。
どんなところに歯石はつきやすい?
〇下の前歯の裏側・上あごの奥歯の頬の側
これは唾液の影響に由来するもので、唾液をだす『唾液腺』のある部分は他の部分と比較して歯石が付きやすいです。かつ、奥歯に至っては磨きずらさもあってさらに歯石がたまりやすいです。
〇出血しているところ
血液にも歯石を作る作用があると説明しました。
歯周病やお食事中にできたお口の中の傷、出血しているところがあれば、その周辺にも歯石が溜まりやすいのです。ですが、気にし過ぎて歯磨きを行い逆に傷つけてしまうこともあるので、ゴシゴシと磨くのは避けた方がよいでしょう。
歯石がつくのは防げるか?
歯石ができる要因は、唾液、浸出液、血液が主だということをご説明しました。しかし、唾液・歯肉からの浸出液を出さ無いというのは非現実的化と思います。出血に関してはお口の中を清潔に保ち、
お口の中を傷つけないようなものや食べ方に気を付ければ何とかリスクは低減できるかと思います。
そもそも、歯石自体は悪い物ではなく、歯石が作られる際にお口の中に残っている歯垢とともに歯石化することで悪い物となるので、普段からなるべく歯垢を溜めないような歯磨き習慣を実践することが大変重要な事かと思います。
歯医者では、虫歯治療や抜歯だけではなく、ブラッシング指導も行っております。
町田駅前グレイス歯科・矯正歯科ではいつでも、だれでも通える歯医者を目指し、地域の皆さまが通いやすいよう朝9時~夜21時まで月曜から日曜まで祝日も休まず診療しております。
ご自身の歯磨き習慣が気になる方は、一度ご相談いただければと思います。