実は口臭の原因の一つに歯石があります。
それは、どんな臭いでしょうか?
卵の腐った臭い、生臭い臭い、ドブのような臭い、汚物のような臭い
もし、どれかひとつにでも当てはまるようなら、それは歯石が原因となっている口臭かもしれません。
歯石は、口臭の原因となるばかりではなく、口の環境を悪化させ歯周病を引き起こす原因になりうるのです。
では最初に歯石のご説明をしておきましょう
1.歯石とは
歯に着いた歯垢(口の中の食べかすや、細菌の塊)が口の中の成分と結合して石のように固まってしまったものを言います。
歯石は、顕微鏡等で見てみると小さい穴が沢山空いた軽石のような形になっており、そこに細菌や汚れが溜まりやすくなっています。
そして、歯に付着してしまった歯石は自分でキレイにする事はとても難しいので、歯医者へ行き取ってもらう必要があります。
2.歯石にたまる細菌からのガスが出る
歯石はザラザラしていてそこに歯垢が溜まりやすくなっています、もちろん歯垢が溜まりやすくなっているという事は細菌も増えやすくなっているという事です。
この細菌の中には歯周病の原因となる菌も混ざっており、それらからガスが出てきます。
これは玉ねぎや卵が腐ったような臭いです。
3.歯石除去は歯周病の予防にもつながる
歯周病は歯周病菌が出す毒素によって、歯茎が炎症を起こしたり、歯槽骨(歯を支えている顎の骨)が下がってしまう病気のことです。
歯周病は、悪化していくと歯を支える骨をどんどん溶かしてしまい、最終的には歯がグラグラになって抜け落ちてしまいます。
日本人の約7割がこの歯周病を持っていると言われています。
歯周病菌は、歯垢の細菌の中にも大量に含まれており、歯垢を残しておくことによって、歯周病菌の増殖する原因になってしまいます。
そのため、歯石を取ることは、結果として歯周病や口臭の予防になるのです
4.歯石はどうやって除去するの?
一度、固まってしまった歯石は、自分ではなかなか落とせないものなので、歯医者さんで落としてもらう必要があります。
先端がとがった、超音波振動する特殊な器具を使って、歯石を削ぎ落とします。
口の中の歯石が直接見ることが出来るような場合は、こうした方法で比較的簡単に除去する事ができます。
5.歯石がつくのを防ぐには
歯垢をしっかりと落とす。
歯石は固まるのに長い時間が必要だと思われがちですが、早い場合だとたった2日程で、歯垢が歯石に変わっていきます。
歯石を予防するには、日々のしっかりとした歯磨き、口腔内のケアが欠かせません。
毎日のケアで歯垢をしっかりと除去すること、正しい歯磨きを行うそして、フロスなどの物を使って、歯垢が溜まりやすい歯と歯の間や前歯の裏側などを細かい場所もしっかりケアすることが大切になります。
6.まとめ
歯石は、口臭の原因だけでなく、口内環境を悪くさせ、歯周病も併発する可能性を含んでいます。
歯石があるとより歯垢が溜り、また歯石になっていくという悪循環に陥ります。
歯石は簡単には自分できれいに落とせないものですのでできるだけ早く、歯医者さんで見てもらいしっかりと落としてもらうようにしましょう。
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