歯肉炎
今回は歯肉炎がテーマです。
まず歯肉炎とは、歯茎がプラークによって炎症を起こしている状態です。
歯ぐきの腫れや、歯茎からの出血等の症状があります。
この時はまだ痛みがほとんどないため、あまり気にしない事の方が多いと思います。
ただこの歯肉炎を放置してしまうと、歯周炎へと変化していき、
最悪歯槽膿漏へと悪化の道を辿ってしまうこともあります。
この3つの状態を総じて歯周病と言います。
歯周病に関しては成人の約7~8割の方がかかっているとも言われています。
ですが痛みとしての症状が出にくいためまさか自分がと思う方の方が多いと思います。
ただ症状としてはいくつかありますので、自分に該当するか確かめてみて下さい。
まず初期の段階の歯肉炎の特徴ですが、
・痛みのない出血
歯を磨いている時や硬い物を噛んだ時等に出血する。
ただ痛みを伴う場合は、早めに歯科を受診しましょう。
この場合は初期の段階を過ぎている可能性があります。
・口臭
細菌が歯茎と歯の間(歯周ポケット)にたまり臭いを伴うようになります。
もしくは出血の多さにより血液の臭いが口中に広がっている。
この状態が悪化して細菌が増えると口中が粘つくようになります。
・しみる
冷たい飲み物や食べ物がしみるようになる。
歯肉炎の影響で歯ぐきが下がると歯の根の部分が露出してきますので、
そのせいでしみやすくなります。
・歯茎の変色
健康な歯茎は普通ピンク色をしています。
ただ歯肉炎が進行すると血行が悪くなり、歯茎の色が赤紫色に変化します。
そして柔らかくなり状態が悪くなります。
汚れもたまりやすくなり、周りの細菌数が増えます。
これらの症状がないか注意して観察してみてください。
そして歯肉炎が進行してしまうと歯槽膿漏となり、
最悪抜歯をしなければいけなくなりますので、
日頃からのケアが大事になります。
セルフケアである程度はカバーできますが、
定期検診でスケーリングをしてもらい、
お口の衛生環境を数ヵ月おきに整えて行くことも大事になります。
町田駅前グレイス歯科・矯正歯科では、常時定期検診の受付をしてます.
もちろん保険治療の対応もしておりますので、ご希望の方はお気軽にご連絡下さい。
歯学博士 平井一孝