それぞれの歯の役割
私たちが子どもから大人へと成長する中で、歯も子どもの歯から大人の歯へと生えかわります。
大人の歯になると子供の歯の時より強く噛めるようになり、食べ物をより細かくすりつぶすことができるようになるため、栄養を摂取しやすくます。
ここでは、大人の歯の名前や役割について詳しくご紹介致します。
1. 大人の歯、子どもの歯
子どもの歯は正式には
「乳歯」と呼び
大人の歯は
「永久歯」と呼びます。
乳歯の下にある永久歯が十分に大きくなると、乳歯が抜けて永久歯に生えかわります。永久歯への生えかわりの時期には個人差があります。
一般的には6歳前後から13歳前後にかけてすべての歯が永久歯に生えかわります。永久歯は乳歯よりも一回り大きくなり、少し黄色味がつよくなり、歯の表面は硬くなります。
1.2 永久歯の本数
永久歯は、一番奥に生える「親知らず」を含めて上顎も下顎も16本、上下全部で32本あります。ただし、「親知らず」は生えてこない人がいたり、生えてきても正常な向きでないために抜いてしまったりすることが多いため、「親知らず」は含めずに28本とすることもあります。
2. それぞれの歯の名前と役割
永久歯は生えてくる場所によって名前が異なります。大きく分けると前歯は「切歯(せっし)」、奥歯は「臼歯(きゅうし)」、糸切り歯は「犬歯(けんし)」と呼びます。それぞれ異なった形をしており、咀嚼(そしゃく)や噛み合わせにおいて様々な役割があります。
2.1 切歯(せっし)
切歯とは、歯列の中央にある前歯のことをいいます。上下左右で計8本あります。
正中にある前歯は中切歯(ちゅうせっし)その隣の前歯を側切歯(そくせっし)と呼びます。
切歯は上下の歯を噛み合わせることで食べ物を噛み切ったり、ちぎったりする役割があります。
切歯は一番目立つ位置にあるため、顔の印象に大きな影響を与える歯でもあります。また、発音においても重要な役割を担っています。
2.2 犬歯(けんし)
前歯と奥歯の中間にある、手前から3番目の歯を犬歯と呼びます。上下左右それぞれ1本ずつ、計4本あります。犬歯は牙のように尖った形をしており、食べ物にかぶりついて切り裂く役割があります。また、犬歯はほかの歯よりも根が長く、強度があるため、噛み合わせたときに前歯や奥歯にかかる負担を軽減させる役割も担っています。
また、不自然な生え方をしている犬歯は八重歯と呼ばれています。本来の犬歯の役割が十分に果たされず、歯磨きもしにくいため、歯の健康を守るためには歯列矯正を検討することも重要です。
2.3 臼歯
臼歯とは奥歯のことをいいます。臼歯は食べ物を噛み砕いたり、すりつぶしたりする役割を担っています。臼歯には小臼歯と大臼歯があり、小臼歯は上下左右それぞれ2本ずつの計8本、大臼歯は上下左右それぞれ3本ずつの計12本あります。歯列の一番奥にある3番目の大臼歯(第三大臼歯)は、いわゆる「親知らず」です。また、小臼歯は噛み合わせにおける重要な役割も果たしています。食べ物を噛んだ時、下顎は後方へ多少ずれるのですが、そのとき唯一噛み合うのが小臼歯で、下顎が後方へ下がり過ぎないようにくい止める役割を担っています。
大臼歯は、第一大臼歯・第二大臼歯・第三大臼歯とあり、この3つの歯が上下の歯を噛みしめたときの歯の高さを決め、維持する役割を担っています。とくに第一大臼歯は噛み合わせの安定のために重要な歯といわれています。しかし、6歳前後で一番早くに生えてくる永久歯であり、虫歯になりやすい歯でもあるため、注意して日々のケアを行うことが大切です。
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