まず歯にはどのような栄養素がふさわしいかですが、
基本となる栄養素はカルシウム・リン・タンパク質になります。
さらにはビタミンA、ビタミンC、ビタミンDが必要になります。
これらの栄養素をどんな食物から摂取できるかご紹介します。
カルシウム・リン
牛乳等やヨーグルト等の乳製品、大豆やひじき、ごまなど。
これらが歯の主体となる成分です。
タンパク質
卵、肉、魚、そしてこちらも乳製品、大豆などが含んでいます。
歯質の土台を作る働きがあります。
ビタミンA
卵やチーズ、緑黄色野菜などが含んでいます。
歯表層のエナメル質を作る働きがあります。
ビタミンC
野菜類、果物類、イモ類などが含んでいます。
ビタミンCは口腔内の傷の治りを助ける働きもあります。
ビタミンD
魚介類やキノコ類などが含んでいます。
ビタミンDには腸から吸収したカルシウムを、骨や歯へ送る働きがあります。
歯の栄養素には上でご説明した物などがあります。
ただバランスよく栄養を摂取することが大事になりますので、偏った栄養素の摂取は逆効果になります。
また乳歯から永久歯に生え変わる時期は、
カルシウムなどの栄養素を積極的に摂取して歯質の強化を図るのが良いでしょう。
そして歯の構成ですが、
歯は表層部分からエナメル質、象牙質、セメント質、歯髄腔とういう4種類に分かれます。
エナメル質
歯の表面を覆っている硬組織で、透明感があり人の組織の中で最も硬く、
ほとんどがヒドロキシアパタイトという成分からなっています。
96%がこのヒドロキシアパタイトです。残り4%は水になります。
象牙質
歯の主体となる硬組織で、象牙質の色味で歯の色の見え方が変わります。
約70%がヒドロキシアパタイト、残り20%が有機物、10%が水からなっています。
歯髄腔
歯の神経(歯髄)が入っている空洞です。
神経と血管が中に入っています。
その血管を通じて歯に栄養が届くため、
神経の治療をした歯には栄養が届かなくなります。
そのため変色や歯質の低下が起こります。
セメント質
歯の根の部分をを覆う硬組織で、
約60%がヒドロキシアパタイト、残り25%が有機物、15%が水からなっています。
これらの組織が組み合わさって歯は成り立っているのですが、
構成が歯の頭(歯冠部分)部分がエナメル質で覆われていて、
歯の根(歯根)の部分がセメント質で覆われています。
そしてエナメル質とセメント質に覆われている中に象牙質があります。
そしてその象牙質の中に、歯髄空があり、歯の神経や毛細血管が入っています。
歯が虫歯になってしまうと虫歯菌による酸により、まずエナメル質が溶かされます。
いくら硬いエナメル質でも虫歯菌の出す酸には弱いため何もしないと時間経過とともに状態が悪化します。
そして象牙質が溶かされていくと、歯髄腔の中の神経までとの厚みがなくなったり、神経が露出してしまったりするので、
歯がしみたり、痛みが出たりします。
そこからの治療になってしまうと、歯の神経が残せなくなり、歯のもちが悪くなります。
なので虫歯を早期に発見するためにも、
定期的な検診をしていくことが非常に大事になります。
そしてフッ素塗布などにより、外部から歯質を強化することもできます。
町田駅前グレイス歯科・矯正歯科では、
子供から大人まで無料でフッ素塗布を行っていますので、お気軽にご相談下さい。
2021年7月11日 カテゴリ:未分類