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フッ素塗布は虫歯予防にどれだけ効果がある?料金や方法、注意点まで解説

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虫歯予防の方法として「フッ素の塗布」を聞いたことがある方は多いはずです。

しかし、実際どれくらいの予防効果があるのか、歯医者のフッ素塗布はいくらくらいで受けられるのかなど、気になることがたくさんあるのではないでしょうか。

この記事では、歯にフッ素を塗布することによる効果、フッ素塗布の方法や流れ、注意点について解説します。

フッ素とは

「虫歯の予防にはフッ素が効果的」と聞いたことがある方は多いでしょう。

そもそもフッ素とは「F」で表される元素のことですが、虫歯予防に用いられるフッ素は元素そのものを指しているわけではありません。

水や食品中に含まれるフッ素である「フッ化物」を表していることが一般的です。

歯にフッ素を塗布することによる効果

虫歯予防を目的とするフッ素塗布には、主に以下のような効果があります。

  • 細菌によって歯の表面が溶けること(脱灰)を抑制する
  • 溶けてしまった歯の表面を戻すはたらき(再石灰化)を促進する

つまり、初期虫歯の進行を抑えつつ、健康な歯に戻す効果が得られるということになります。

また、子どもの歯である乳歯の場合と、大人の歯である永久歯の場合で、フッ素を塗布する目的は異なります。

以下では、フッ素塗布の目的の違いについて解説します。

子どものフッ素塗布の場合

歯の表面にはエナメル質と呼ばれる層があり、歯を虫歯から守っていますが、乳歯のエナメル質は永久歯よりも薄く、子どもの方が虫歯になりやすいです。

また、永久歯が生えてから2〜3年ほどは虫歯のリスクが高い状態になります。

そのため、子どもの歯にフッ素を塗布する場合、乳歯や生えたての永久歯を虫歯から守る効果が期待できます。

大人のフッ素塗布の場合

大人になると、加齢や歯周病などによって、歯ぐきが下がって歯根部がむきだしになります。

歯根部はエナメル質に覆われておらず、通常の歯に比べて虫歯になりやすいため、大人のフッ素塗布の場合、歯根部を虫歯から守ることが主な目的です。

15歳未満の子どもに比べて、フッ素塗布による効果が薄いといわれていますが、まったく効果がないわけではありません。

なぜ歯医者でフッ素塗布をやるべき?

昨今では、フッ素入りの歯磨き粉や洗口液を薬局やドラッグストアで購入できるため、自宅でもフッ素塗布が可能です。

しかし、以下の理由から、自宅よりも歯医者でのフッ素塗布をおすすめします。

  • 自宅で使用する市販品よりも濃度の高いフッ素を塗布できる
  • 定期的な通院により虫歯の早期発見ができる
  • 間食やブラッシングの指導が受けられる

続いて、それぞれの理由について詳しく解説します。

自宅で使用する市販品よりも濃度の高いフッ素を塗布できる

市販で購入できるフッ素は、濃度が1,500ppmまでと法律で定められているため、歯医者で取り扱っているフッ素よりも濃度が低いです。

どれくらいの違いがあるかというと、以下の数値が目安となります。

  • 歯医者で取り扱っているフッ素:9,000ppm
  • 市販で購入できるフッ素:900〜1,450ppm

虫歯を予防する効果も濃度によって変わるため、歯医者ではより効果の高いフッ素塗布が受けられます。

定期的な通院により虫歯の早期発見ができる

フッ素の塗布は、一度だけで十分な効果が得られるものではなく、年2回以上の定期的な通院が求められます。

定期的に通院することで、虫歯の早期発見につながり、初期の段階であれば歯を削らずに虫歯を治療できます。

とくに、歯と歯の間や奥歯の虫歯は見つけにくく、放置されやすいため、定期的に歯医者で見てもらうことは大きなメリットです。

間食やブラッシングの指導が受けられる

通院時には、虫歯のチェックだけでなく、間食やブラッシングの指導なども受けられます。

虫歯を予防するうえでは、定期検診やフッ素の塗布だけでなく、自宅でのケアや食習慣などに気を配ることもとても大切です。

磨き残しやすい部分や、正しい歯磨きの方法を知ることで、普段のホームケアの効果も高められるでしょう。

歯医者で受けられるフッ素塗布の方法

歯医者で受けられるフッ素塗布の方法は、以下の3つが一般的です。

歯ブラシ法フッ素の入ったジェルを、歯ブラシで磨くように塗布する
綿球・綿棒法フッ素入りの製剤を浸した綿球や綿棒で塗布する
トレー法歯の形の紙製トレーにフッ素入りの製剤を染み込ませ、トレーを口に入れて塗布する

歯医者でのフッ素塗布の流れ

歯医者でフッ素を塗布する場合には、以下の流れで行います。

  1. 歯のクリーニング
  2. 歯の表面の乾燥
  3. フッ素の塗布

以下では、それぞれのステップについて詳しく解説します。

歯のクリーニング

フッ素を塗布する際には、はじめに歯のクリーニングを行います。

歯の表面に汚れがあると、フッ素が浸透しづらくなるため、歯の表面をキレイにすることが目的です。

歯の表面の乾燥

歯のクリーニングが終わったあとは、コットンで唾液を吸って歯の表面を乾燥させます。

歯の表面に水分があると、塗布したときにフッ素の濃度が薄くなってしまうため、予防効果を高めるうえで乾燥させる工程を踏みます。

フッ素の塗布

歯を乾燥させたら、フッ素を塗布していきます。

前述のとおり、塗布の方法には主に以下の3種類があります。

  • 歯ブラシ法
  • 綿球・綿棒法
  • トレー法

なお、綿球・綿棒法の場合は、ひと通り塗布が完了したあとにフッ素をふき取ります。

歯医者でフッ素塗布を受ける際の料金

歯医者でフッ素塗布を受ける際の料金は、歯医者によって異なりますが、1,000〜3,000円程度が一般的です。

また、フッ素塗布は、基本的に虫歯の治療ではなく予防として行われるため、保険適用外になることを覚えておきましょう。

なお、グレイス歯科では虫歯治療や定期検診に訪れた患者さんに対して、無料でフッ素塗布を行っています。

ぜひスタッフまでお気軽にお声がけください。

フッ素塗布後の注意点

フッ素を塗布したあとの注意点として、以下の2つがあげられます。

  • 塗布後30分間は飲食やうがいを控える
  • フッ素を飲み込まないように唾液は吐き出す

次に、それぞれの注意点について詳しく見ていきましょう。

塗布後30分間は飲食やうがいを控える

フッ素を塗布したあと、すぐに飲食やうがいをしてしまうと、フッ素が歯に留まらず、効果が軽減されてしまうおそれがあります。

目安として30分以上、可能であれば1〜2時間ほどは飲食やうがいを控えるようにするとよいでしょう。

フッ素を飲み込まないように唾液は吐き出す

フッ素を飲み込んでしまうと、フッ素中毒によって吐き気や嘔吐、下痢などの症状が表れる可能性があります。

そのため、フッ素を塗布したあと、しばらくは唾液を飲み込まずに吐き出すようにするのがおすすめです。

また、フッ素中毒が疑われる場合には、早急に病院を受診しましょう。

フッ素塗布に関するよくある質問

最後に、フッ素塗布に関してよくある質問と回答について紹介します。

フッ素塗布に危険性やデメリットはある?

歯医者で取り扱っているフッ素は、フッ化ナトリウムと呼ばれる安全性が高いフッ素です。

そのため、危険性はきわめて低いのですが、飲み込まないようにしましょう。

フッ素塗布は1回受けるだけでも効果は得られる?

フッ素塗布は、1回だけでは十分な効果が期待できません。

少なくとも年に2〜3回のペースで複数回受けることで、虫歯の予防効果が得られます。

フッ素塗布の効果的な頻度は?

フッ素塗布の効果的な頻度は、3ヶ月〜半年程度とされています。

忙しくてなかなか歯医者に通えない方でも、年2回以上を目安に受けられるとよいでしょう。

フッ素塗布の効果はどれくらい続く?

フッ素塗布の効果は、3ヶ月程度続くとされています。

そのため、3ヶ月ごとにフッ素を塗布するのが理想的といえるでしょう。

子どものフッ素塗布はいつからやるべき?

子どものフッ素塗布は、乳歯の前歯が上下4本ずつ生えてきたころから始めるのがおすすめです。

だいたい1歳〜1歳半頃には乳歯の前歯が生え揃うので、近くの歯医者に相談してみましょう。

虫歯の予防治療は町田駅徒歩1分のグレイス歯科へ

虫歯は、質・細菌・糖分・時間の4要素が重なることで発生しやすくなります。

自覚症状の少ない虫歯は、気づいたときにはすでに重症化していることも多く、歯を健康に保つには虫歯の予防が非常に重要です。

また、虫歯を予防するにはホームケアだけでは限界があります。

当院では、治療や定期検診の際に、無料でフッ素塗布による予防ケアをさせていただいております。

定期的なメンテナンスや予防治療をご希望の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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