2023.06.27
虫歯
歯に詰め物をするとき、銀歯ではなく、白い詰め物を使いたいと考える方は多いです。
白い詰め物は自然に歯になじむことから、最近では審美性を重視して目立たない色の詰め物を使用する治療が主流となっています。
しかし、虫歯の治療費は詰め物の素材によって変わるため、患者さんのなかには白い詰め物を使う場合の費用が気になる方もいるでしょう。
この記事では、白い詰め物を使用する場合の治療費、メリットやデメリットを解説します。
Contents
歯の詰め物には、金属のものからプラスチックのものまで、さまざまな素材が使われています。
さまざまな素材のなかでも、白い詰め物として使われるものは、主にコンポジットレジンとセラミックの2種類です。
コンポジットレジンとは、セラミック粒子と合成樹脂を8:2の割合で合わせたプラスチック素材でできています。
略称である「CR」とも呼ばれており、日本では1978年から保険適用による治療に導入されています。
特徴としては、治療にかかる時間が短く、安価に利用できる点があげられます。
セラミックは、食器をはじめとする陶器にも使われている素材です。
透明感やツヤがあり、歯の色や明るさを再現しやすいため、コンポジットレジンよりも治療後の歯を自然な仕上がりにできる点が特徴です。
しかし、レジンとは異なり、保険が適用されないため、詰め物をセラミックにする場合には治療費が高額になります。
前述のとおり、コンポジットレジンは保険が適用され、セラミックは保険が適用されません。
そのため、どちらを利用するかによって費用には大きな差があります。
続いて、白い詰め物を利用する場合の費用相場について、保険適用・保険適用外に分けて解説します。
保険が適用されるコンポジットレジンの場合、一般的には3割負担で治療を受けられます。
そのため、治療費は虫歯1本あたり約1,500円程度です。
ただし、レントゲンやその他の施術を同時におこなう場合は、別途費用が加算されることもあります。
保険適用外であるセラミックの詰め物の場合、全額自己負担で治療を受けることになります。
そのため、虫歯1本あたり約4~8万円の費用がかかります。
なお、上記の費用相場はインレー(小さな虫歯を治療する際の詰め物)の場合であり、クラウン(大きな虫歯を治療する際の被せ物)を使用する治療は、さらに高額になります。
コンポジットレジンの特徴として、安価かつスピーディーに治療ができる点があげられますが、具体的にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
以下では、レジンのメリットとデメリットについて解説します。
セラミックの特徴として、自然な仕上がりを実現できる点があげられますが、具体的にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
以下では、セラミックのメリットとデメリットについて解説します。
まず、費用の面で虫歯治療に数万円の費用をかけられるかどうかが選択の基準になります。
もし費用をかけてでも、見た目の美しさを重視したいのであれば、セラミックによる治療がおすすめです。
セラミックは健康な歯に近い色味を再現できるだけでなく、耐久性や寿命の点でもレジンより優れています。
一方、ある程度目立たない素材であれば許容できるという方は、コンポジットレジンの詰め物で問題ないでしょう。
変色や摩耗に弱い面はありますが、数年に一度くらいの頻度でメンテナンスを受ければ大丈夫です。
素材にかかわらず、詰め物を使った虫歯治療は以下のような流れでおこなわれます。
基本的な流れは、コンポジットレジンとセラミックも同様ですが、詰め物を接着する際の方法にすこし違いがあります。
コンポジットレジンは、ペースト状のレジンを詰めたあと、特殊な光を当てて固めるのに対して、セラミックは型を取ってから詰め物を作成して接着剤とともに詰めて固めます。
歯の詰め物は、治療費や機能性はもちろん、歯の見た目にも大きく関わる部分です。
どのような詰め物が適しているかを知りたい、以前治療した歯の詰め物が合っていないなど、さまざまな悩みをもっている方がいます。
当院では、患者様の歯の状態や希望に合わせて、インレー(詰め物)やクラウン(被せ物)の提案をさせていただいています。
まずはお気軽にお問い合わせください。