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虫歯治療の方法や費用を歯科医が解説!痛みをやわらげるコツも

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歯医者が苦手と感じている方のなかでも、虫歯の治療が怖いという方は多いのではないでしょうか。

しかし、虫歯の進行度や治療内容によっては、削らない治療や無痛の治療なども可能です。

この記事では、虫歯治療の方法と流れ、費用や治療後の注意点について解説します。

虫歯治療の方法と流れ

虫歯治療の方法や流れは、虫歯の進行度によって異なります。

虫歯の進行度は、主に「初期虫歯」「中等度虫歯」「重度虫歯」の3つに分類されます。

それぞれ治療の方法や流れだけでなく、治療にかかる費用にも影響します。

【初期虫歯】削らず再石灰化を促す

一般的な虫歯治療のイメージとして、歯を削って詰め物をする様子を思い浮かべる方が多いかもしれません。

しかし、初期虫歯ではそのような大がかりな治療はせず、削らずに再石灰化を促します。

なお、初期虫歯の場合であっても削る必要があれば、最小限の範囲を削ってレジンを詰める治療が行われることもあります。

レジンは合成樹脂でできており、特殊な光を当てると固まるため、歯の型をとる必要がなく、一日で治療を終えられます。

【中等度の虫歯】削って詰め物をする

虫歯が中等度まで進行すると、虫歯の範囲も広くなってしまいます。

レジンでの治療が難しくなってしまうため、石膏で歯の模型をつくり、詰め物や被せ物を作成する必要があります。

【重度の虫歯】神経を抜いて被せ物をする

重度の虫歯まで進行してしまうと、すこし大がかりな治療が必要になります。

虫歯が進行した結果、歯髄まで到達してしまっていれば、歯の神経がある歯髄を抜かなければいけません。

また、抜髄だけではなく、歯髄の周りにある虫歯の部位を削り取る工程も必要です。

最後に、ゴムや水酸化カルシウムなどが含まれた詰め物をして、再び虫歯の菌に感染しないよう処置をします。

虫歯治療が痛いのはなぜ?

虫歯治療の痛みが苦手な方は多いですが、すべての虫歯治療が痛いわけではありません。

前述のとおり、虫歯は進行具合によって、初期虫歯・中等度虫歯・重度虫歯に分けられ、進行するほど治療時の痛みは強くなります。

とくに中等度から重度になると、虫歯が歯の神経(歯髄)まで到達するため、強い痛みをともなうケースが多くなります。

虫歯治療で痛みをやわらげる麻酔注射

虫歯治療の痛みが苦手な方は、麻酔を利用する方法もあります。

たとえば、塗るタイプの表面麻酔、歯茎に注入する電動麻酔注射などです。

重度の虫歯であれば麻酔を使うのが一般的ですが、初期や中程度の虫歯であっても、場合によっては麻酔を使用して治療をします。

そのため、治療時の痛みが苦手な方は、麻酔を希望してみるとよいでしょう。

虫歯治療は1日で終わる?

虫歯の治療は、初期であれば1日で終わりますが、基本的に数回かかるケースが一般的です。

理由は、詰め物や被せ物の成型に時間がかかるほか、経過観察が求められるためです。

ただし、コンピュータを使って短時間で成型する技術(セレック)なども登場しており、患者さんのニーズに応えようとする歯医者も増えています。

【進行度別】虫歯治療の費用相場

虫歯の治療費は、主に虫歯の進行度によって決まります。

詰め物や被せ物の種類によって幅はありますが、基本的には虫歯の状態が悪化するほど、治療費も高額になる傾向があります。

初期虫歯の場合

初期虫歯の場合、削らずに再石灰化を促すか、小さく削ってレジンを充填する治療法がとられます。

いずれも1日で終わる程度の軽い治療であり、治療費は3割負担で1,500円から3,000円ほどです。

なお、治療する歯の本数が増えれば、それだけ治療費も高額になります。

中等度の虫歯の場合

中等度の虫歯の場合、初期虫歯と比較して治療範囲が広くなることから費用がかさみます。

レジンで治療できるケースもありますが、レジンで治療できない場合は、保険診療では銀色の詰め物になります。

なお、自由診療では白い詰め物を選択することも可能です。

保険診療の場合、3割負担で2,000円から10,000円ほどが相場です。

重度の虫歯の場合

重度の虫歯の場合、歯髄を抜いたり、歯髄の周りの感染部位を削ったりしなければいけません。

土台や被せ物なども製作しなければならず、治療の回数や期間も長期化しやすくなります。

複数回にわたって治療を実施するため、3割負担で7,000円から20,000円ほどです。

虫歯治療後の食事のタイミング

虫歯の治療にあたり、詰め物や被せ物をしたときにいつから食事していいのか、気になる方も多いのではないでしょうか。

治療後の食事のタイミングは、治療の内容や麻酔の有無によって異なります。

以下では、治療後はじめての食事までに空ける時間について、3つのパターンに分けて紹介します。

麻酔を使わないときは30分〜1時間後

麻酔を使用していなければ、治療後の食事にそれほど神経質になる必要はありません。

ただし、レジンを充填した場合には固まるまでにすこし時間がかかるため、すぐに食事をとるのは控えましょう。

目安として30分から1時間程度経っていれば、食事をとっても大丈夫です。

麻酔を使ったときは2〜3時間後

麻酔を使用した場合、口内の感覚が鈍くなっているため、麻酔が切れるまでは食事を避けましょう。

麻酔が効いている状態で食事をとると、口内を噛んでしまったり、熱さに気付かずやけどしてしまったりするおそれがあります。

麻酔後、感覚が戻るまでには2時間から3時間ほどかかるため、ある程度時間をおいてから食事をとるようにします。

抜歯したときは3〜6時間後

抜歯したときには、麻酔が切れるまでの時間に加えて、治療後の違和感がなくなるまでは食事を避けるべきです。

歯を削る治療と異なり、歯を抜いた場合には、治療後に数時間ほど違和感が残るケースが少なくありません。

目安として3時間から6時間ほど経過して違和感がほとんどなくなれば、食事をとっても問題ないでしょう。

虫歯治療後も歯が痛いときの対処法

虫歯治療後に歯が痛むときの原因としては、主に以下の2つが考えられます。

  • 歯髄が敏感になっている
  • 噛み合わせが悪い

歯髄が敏感になっている場合は、時間の経過とともに過敏性は治まるため、歯に負担をかけないように心がければ問題ありません。

一方、噛み合わせが悪い場合は、詰め物や被せ物が合っていない可能性があるため、再度歯医者に通院して相談してみましょう。

虫歯かも…と思った方はグレイス歯科へ

虫歯かもしれないと思いつつ、なかなか歯医者に行けていない方も多いのではないでしょうか。

自覚症状が表れる前に早期発見するのがベストではありますが、歯科を受診する方の多くは痛みが表れていることがほとんどです。

そのため、虫歯に痛みがあっても手遅れということはまったくありません。

痛みが出て間もない時期であれば、それほど進行しておらず、すぐに治療を済ませられるケースがほとんどです。

一方、痛みを放置しておくとどんどん進行してしまい、最悪の場合は抜歯することになってしまいます。

虫歯の治療は、とにかく早い段階で歯科を受診することが大切です。

まずはお気軽にお問い合わせください。

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