2023.07.23
虫歯
C1とは、虫歯の進行度を表す用語であり、初期虫歯の状態を指します。
しかし、C1と聞いたときにどれくらい進行していて、どのような治療が必要になるのかをイメージできる方は少ないのではないでしょうか。
また、初期の虫歯に痛みはあるのか、治療で歯を削るのかなどが気になるという方も多くいるかもしれません。
この記事では、C1の虫歯の症状や特徴、治療の方法や費用について解説します。
Contents
そもそも虫歯のCとは、虫歯の意味を持つ「Caris(カリエス)」の略称です。
CO(シーオー)から始まり、C1、C2、C3、C4と虫歯の症状が進行するにつれて、数字が大きくなります。
次に、C1の症状や特徴について、詳しく見ていきましょう。
C1の虫歯とは、歯の表面にあるエナメル質が虫歯菌によって溶かされた状態です。
C1の虫歯になると、歯の表面に薄い茶色や灰色などの穴が開きます。
ただし、虫歯菌は歯の表面にとどまっているため、痛みを感じないことがほとんどです。
C1の虫歯の治療には、以下の2つの方法があります。
それでは、C1の虫歯の治療方法を、それぞれ詳しく見ていきましょう。
C1の虫歯を歯を削って治療する場合には、以下の手順で治療が行われます。
詰め物には、金属製の銀歯や、白いプラスチック樹脂製のコンポジットレジンなどが用いられます。
銀歯やコンポジットレジン以外の詰め物もできますが、保険適用外になることに注意しましょう。
C1の虫歯を歯を削らずに治療する場合には、以下の方法で虫歯の進行を予防します。
歯を削って詰め物をしたとしても、歯と詰め物の間から虫歯になるケースがあります。
そのため、歯を削らずに、虫歯が進行しないように予防する方法も可能です。
C1の虫歯治療にかかる費用の目安は、歯1本あたり約1,500〜3,000円です。
C1の虫歯治療では、詰め物の種類を選ばなければ、保険が適用されます。
C1の虫歯の進行を止めたり、遅らせたりするには、以下のポイントを意識してみてください。
次に、それぞれのポイントについて詳しく解説します。
虫歯は、進行すればするほど治療が難しくなるため、虫歯を早期発見して対処することが大切です。
C1の虫歯では、歯の表面に小さな穴が開くため、この小さな穴を見逃さないように注意しましょう。
C1の虫歯は痛みがなく、自覚できる症状がないことから、自分で見つけるのはなかなか難しいです。
とくに、奥歯や歯の裏側などは鏡でも見づらく、発見するのは至難の業でしょう。
そのため、定期検診に通って初期虫歯がないかどうかをチェックしてもらうのがおすすめです。
また、通院時には磨き残しがある部分や、正しい方法の歯磨きも指導してもらえるため、より虫歯予防につながるでしょう。
正しい歯磨きでの口内ケアは、虫歯予防においてとても重要です。
とくに、利き手と反対側の歯や奥歯などは磨き残しをしやすくなるため、丁寧に磨くことを意識しましょう。
また、睡眠中は唾液の分泌量が減り、虫歯のリスクが高まることから、睡眠前の歯磨きは普段よりも丁寧に行うことを心がけましょう。
甘い食べ物や飲み物に多く含まれる糖は、虫歯菌のエサとなるため、虫歯のリスクを高めます。
普段からお菓子やジュースを多く口にする場合には、食習慣を改善し、糖が多く含まれる食べ物や飲み物は控えた方がよいでしょう。
また、糖が多く含まれる食べ物や飲み物を、長時間口に含むことも、虫歯のリスクを高めるため、注意が必要です。
最後にC1の虫歯に関するよくある質問と回答についてまとめました。
一度、C1の虫歯になってしまうと、自然治癒することはありません。
丁寧な歯磨きによって進行を止めることはできますが、正しい方法で歯磨きができていなければ虫歯が悪化してしまうため、歯医者に通う必要があります。
再石灰化とは、歯にミネラルを補給することで、歯のエナメル質がもとに戻ろうとするはたらきです。
歯に穴が開いていない初期虫歯であれば、再石灰化を促すことで、エナメル質を修復できます。
ただし、歯に穴が開いてしまったC1の虫歯では再石灰化はできないため、再石灰化は初期虫歯の場合のみの処置になります。
C1からC2に虫歯が進行するのにかかる期間は、エナメル質がやわらかい25歳以下と、エナメル質が完成している25歳以上で異なり、それぞれの期間は以下のとおりです。
上記はあくまでも目安であって、日頃のケアなどによって進行が早まることもあるため、歯医者の受診を後回しにせず、できるだけ早めに歯医者を受診しましょう。
虫歯かもしれないと思いつつ、なかなか歯医者に行けていない方も多いのではないでしょうか。
自覚症状が表れる前に早期発見するのがベストではありますが、歯科を受診する方の多くは痛みが表れていることがほとんどです。
そのため、虫歯に痛みがあっても手遅れということはまったくありません。
痛みが出て間もない時期であれば、それほど進行しておらず、すぐに治療を済ませられるケースがほとんどです。
一方、痛みを放置しておくとどんどん進行してしまい、最悪の場合は抜歯することになってしまいます。
虫歯の治療は、とにかく早い段階で歯科を受診することが大切です。
まずはお気軽にお問い合わせください。